◆倒置 ~倒してやるのも7度までだ~
【倒置】
倒置は一般的には何かの順番を入れ替えることですが、英文法での倒置は、[一定の言葉が文頭に来ることで、それ以下の文構造が変化すること] だと思ってください。
そして[一定の言葉]には2種類あり、それに沿ってルールが変わりますから区別して覚えましょう。 では、早速2種類の例文。
① 否定語が文頭に来る場合。
・ Never did I know it. (それについて全く知りませんでした。)
・ Not a word did she say. (彼女は一言も語らなかった。)
・ Neither is it good nor bad. ( それは良くも悪くもない。)
■ no, not, neither, scarcely,hardly, seldom, few, little, without~,only~,などの否定語か準否定語が文頭に来ると、それ以下は疑問文の形になります。 中1で習った本当にふつうの疑問文。
I
② 修飾語が文頭にくる場合。 ここでの修飾語とは補語(主語の修飾)と副詞(その他の修飾)です。
・ It was sunny yesterday, but rainy is it. (C V S)
・ Away flies the bird. (修飾語 V S )
・ Suddenly came he. (修飾語 V S)
■この倒置は修飾語のあと、本当にそのままひっくり返ります。 3単現のs がついた動詞もその形のまま V S の順に。
ソースによっては目的語が文頭に来ても倒置すると書いてありますが、原則、倒置しないと思っていたほうが頭の整理ができると思います。文頭の目的語以下が倒置するケースのほとんどは、その目的語自体が否定語だからです。Nobody, no one, nothingなど。 これは①のパターン認識で対応できます。
追加ですが、次のパターンもよくありますよね。 So do I. / Neither, do I. /So said Mr.Yamada. / ”会話文”said Mr. Yamada./ " "マークのあとの倒置はよく見ますがこれは、その内容を 「so/そのように」に置き換えると理解しやすいと思います。 このso は副詞であり、会話の内容をまとめているわけですから、” ”マークの後にも同じく倒置が起こる、というわけです。
以上、2種類の倒置についてでした!